2013年4月8日月曜日

ラリーコンピュータ rc-7 のご紹介(旧バージョン)



最新バージョンの取扱説明書はこちら


仕様が大幅に変更になりました。取扱説明書を作り直しましたので、上のリンクから最新の取扱説明書をご覧ください。





ちょっとした話


コマ図走行方法のバリエーション

コマ図走行でのメーターの使い方は二つに分かれます。

1.コマ図間距離を見てコマ到着判定をして、トータル距離は参考程度に見る。
2.トータル距離を見てコマ到着判定をして、コマ図間距離は参考程度に見る。

それぞれにメリット・デメリットがあります。

1.コマ図間距離でコマ到着判定をする走行方法

メリット

  • コマ図→メーター間で比較する数字が小さいので、次のコマの距離を覚えやすい。例 : トータル距離だと、「次のコマは 326.57 km」、コマ図間距離だと「次のコマまで 1.37 km」
  • コマ到着毎に「リセット」という区切り作業が発生するので、そのコマを確かに消化した、という手応えがある。
  • ぼーっと走っていてうっかりコマを通り過ぎてしまったとき、コマ図間距離に大きい数字が出てくるのでコマを通り過ぎたことに気付きやすい。トータル距離だけを見て走る場合は、次のコマとの矛盾が見つかりにくい。
  • ミスコースに気付いたときメータを減算モードに切り替えて逆送すると、トリップが減っていってゼロになったところが直前のコマ図になってリカバリが容易。
デメリット

  • コマ到着毎に「リセット」という作業が必要。SS中のコマ図ではなかなかできない。
  • コマ到着のリセットを忘れていたり、到着前に間違えてリセットしてしまうと、メーターのリカバリがめんどくさい。特に間違えてリセットしてしまうと前のコマからの距離が失われてしまうので、保険としてトータル距離を計測するトリップが別に必要になる。
  • 保険としてトータル距離を計測するトリップを設ける場合、ある程度の走行毎にトータル距離の補正が必要になる。
2.トータル距離でコマ到着判定をする走行方法


メリット

  • コマ到着時にトータル距離とトリップがずれていないときは、何も操作をする必要が無い。SS中は楽。
  • コマ到着時に毎回ズレの補正をしなくても、次のコマまではそんなに大きく外れない。SS中は楽。
  • リセットはスタート時だけなので、間違えてトリップをリセットしてしまったり、リセットを忘れてしまうことがない。
  • トリップは一つあればよい。
デメリット
  • コマ図→メーター間で比較する数字が大きいので、次のコマの距離を覚えにくい。例 : トータル距離だと、「次のコマは 326.57 km」、コマ図間距離だと「次のコマまで 1.37 km」
  • コマ到着時に特に作業がないと、そのコマを通過したのかどうかあとから思い出しにくい。
  • コマを通り過ぎてしまっても、トリップ上はおかしな数字になっていないので気付きにくい。


1.の方法は、操作がめんどくさいということはありますが、ミスコースしにくく、2種類のトリップを併用することで現在位置の把握も容易になるため、ラリー入門者向け、または堅実派の走行方法といえます。

2.の方法は、操作量は少ないですがミスコースへの注意と現在位置の把握が高度になるため、ベテラン向けの走行方法と言えます。またSS中などはコマ到着リセットの必要が無いため、タイムを稼ぐことができます。